2011年5月27日金曜日

未来の大地震災害 (20110527)

 IAEAが日本政府の要請に応じて今回の福島第一原子力発電所事故について調査を始めた。メルトダウンの原因となった海水注入による炉心冷却の遅れがなぜ起きたか、そこに指揮命令系統の欠陥がなかったかどうかまで調べてくれると良いと思う。

 事故考査委員会が政府内に作られるということであるが、それはおかしい。国会内に独立した機関として作られるべきである。さもないと、今回が天災ではなく人災であることが浮き彫りにされないだろう。たとえ人災であることが明確にされたとしても、人災を起こした責任者は罰せられないだろう。誰の責任に帰するか不明確になるだろう。

 今回の巨大地震は約千年前の貞観地震の規模とほぼ同じであることが分かっている。以下2011518日付け読売新聞の記事を引用するが、西暦869年の貞観地震を挟んで、日本各地で天災が発生している。今度の巨大地震で通常の地震以外の地震が多発しているが、これは約1000年前の状況に似た天災が起きる前兆かもしれない。そうならなければようがと祈るばかりである。

オカルト的な思考を冷笑する人たちは、天皇陛下が捧げている祈りを無視するだろう。靖国神社にも参拝しようなどとは思わないだろう。しかし男は、人は大自然に対して謙虚であるべきであると思っている。男も女房も、常に‘見えざる背後’のお陰を感じ続けている。「不思議だねえ」と顔を見合わせることが良くある。

    850年     出羽(山形)地震 最上川を逆流した津波が国府に迫る
    863年     越中・越後(富山・新潟)地震 圧死者多数、海の小島が壊滅
    86466年   富士山が噴火。溶岩流で青木が原樹海できる
    864年     阿蘇山(熊本県)が噴火、3年後にも噴火
    868年     播磨(兵庫)地震 官舎や寺がことごとく倒壊。
    869年     貞観地震
    871年     鳥海山(秋田・山形県)が噴火。
    874年     開聞岳(鹿児島県)が噴火。
    878年     関東地震 相模、武蔵で大被害。平安京でも揺れを感知。
    880年     出雲(島根)地震 神社や仏閣が倒壊。
    881年     平安京(京都)地震 翌年まで余震続く。
    887年     西日本地震 平安京ほか各地で大被害、大阪湾に津波来襲。
        南海・東南海連動地震の可能性。
    888年     八ヶ岳(長野・山梨県)が噴火。

  災害は忘れた頃にやってくる。人々が大自然を恐れ、大自然に祈り、謙虚な気持ちになっておれば、大自然の恐ろしさを出来るだけ避けようと皆努力するであろう。

  一発の核ミサイルでこの国は乱れ、平安を失う。人々の平和な幸せな暮らしを失う。何事も備えあれば憂いなしである。自分以上に国の為、共同社会の為働く心が大事である。