2014年8月7日木曜日

20140807国家は一つの生物種である(6)―― 反日システム ――

 
 テレビ朝日のモーニングバードという番組で玉川徹氏が韓国における反日の実態について取材したことを話していた。その要点は「①韓国人は日本の文化が好きである。②韓国人の心の深奥には民族的な反日感情が渦巻いている。③その心情は反日システムというものによって作られたものである。④その心情は最早韓国政府がコントロールできないものになってしまっている。⑤その反日システムは韓国政府によって作られ、マスコミによって煽られたものである。⑥そのようなシステムが作り上げられてしまった原因はそのシステムによって利益を得ている人たちがいるからである」というものである。

 玉川氏は「日本はアメリカと大喧嘩し、原爆を2発も落とされ、都市は空爆でめちゃめちゃに破壊されたが、日本人はアメリカに悪い感情を抱いていない。それはどういうシステムによってそのようになっているのか考えてみる必要がある」と言った。

 反日システムのキーワードは何だろうか?それはいわゆる従軍慰安婦・靖国神社参拝・竹島・尖閣諸島などであろう。中国は韓国と連携して反日システムを強化しようとした。

 ヒトのDNAの中で生命活動に必要なタンパク質を作る遺伝暗号が仕組まれているものは全体の1.5%しかない。その僅か1.5%の遺伝子はイントロンと呼ばれる部分と実際のタンパク質をコードしている配列であるエクソンと呼ばれる部分とが交互に並んだ構造をしている。ヒトにおいては9294%のエクソンが選択的につなぎ合わされ、イントロンが切り離されてヒトの生命活動が維持されている。

 国家の‘DNA’の‘エクソン’も同様に選択的につなぎ合わされて国家の活動が維持されている。中国や韓国においては反日システムの強化に必要な要素が選択されて‘遺伝’し代々受け継がれている。遂には政府によるコントロールが出来ないレベルになっている。

 日本において戦前戦後を通じて一貫して選択されている‘エクソン’は天皇・神道・仏教・祭祀・伝統芸能・文化など古来幾世代にも亘り連綿として継承されてきたものであり、江戸時代以降朱子学のほか陽明学によって開かれた実用主義思想である。

 日本がアメリカと大喧嘩し、原爆を2発も落とされ、都市は空爆でめちゃめちゃに破壊されたにもかかわらず、日本人がアメリカ人に悪い感情を抱いていない理由は、日本人がアメリカ人と実用主義という価値観を共有できているからである。例えば戦後日本がアメリカから学んだ品質管理技法は日本において統合的品質管理技法として発展しアメリカに逆導入されている。アメリカ流の民主主義の制度も民主主義思想そのものが元々日本には根付いていたものであった。

 日本は中国や韓国において反日システムが消滅するまで我慢強く辛抱強く待つしかない。日本は価値観を共有できる諸国と群れを成して反日的な国家と向き合わざるを得ないのである。そのため集団的自衛権の行使ができるようにしておかなければならないのである。